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My life with Tigers 

タイガースの戦いに一喜一憂しながら、
日々の生活は続いてゆく

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再会
電車の中で、ある男性と視線が合った。
スーツ姿の生真面目そうな中年男性。
どこか見覚えがあった。
必死に記憶を探る。

実家に戻って間もない頃、
失業保険をもらう為、僕は職業安定所に通っていた。
彼はそこの相談員だった。

僕は生活の為の職探しをする一方で、
1年後に控える家裁調査官の試験を受けるため、必死に勉強していた。

環境、条件から考えると、
僕が難関な試験に合格する確立はゼロに等しい。
自分がどれだけ無駄な事をやっているか、それは十分に自覚していた。
それでも、僕には新しい目標が必要だった。
結果がどうではなく、必死に打ち込める何かが。

職探しに訪れた僕を、彼は簡単に否定した。

受かる見込みはあるのですか?
試験が終われば30歳になってしまう。
30歳で再就職するのと、29歳で再就職するのとでは、
まったく条件も異なる。
考え直した方が良い。

ひどく彼の物言いが高圧的に感じたが、それでも正論なのは間違いない。

案の定、僕は試験に落ちた。
年齢制限から、もう2度目のチャンスもない。
試験が終わって4ヶ月。
受験によって、何を得たのだろうか。

一瞬、視線が合った後、彼は逸らした。
僕はけして逸らさなかった。
あなたに引け目も感じていない、間違ったとも思っていない。
また、何かが始まるのだ。
そうやって精一杯強がることが、今の僕の現実。

彼はきっと僕の事など忘れている。
| 日記 | 01:06 | comments(0) | trackbacks(0) |









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